「さくらんぼを食べながら走る」、「スイーツを食べながら走る」など、食べながら走るファンランイベントが全国各地で開催され人気を集めている。
そのパイオニアといえば30年以上の歴史を持つフランスの『メドックマラソン』だ。メドックマラソンはフランスのメドック地方でぶどうの収穫直前の9月に毎年開催されている。約8000名の仮装したランナーがメドックワインや、オイスター、チーズや生ハムなどを食べながら、シャトーの美しいコースを走る地域あげてのフェスティバルだ。メドックワインを世界的なブランドにしたそのイベントの経済効果は30億円とも言われている。
そのメドックマラソンの実行委員長から『日本版メドックマラソン』のお墨付きを得た日本で唯一の大会がある。2014年に復興支援を目的にスタートした宮城県登米市で開催されている『東北風土マラソン&フェスティバル』だ。
本イベントの目玉は、2㌔ごとに設置されたエイドステーション(給水所)で提供される東北のご当地フードやドリンクだ。気仙沼産のフカヒレスープやさんま、南三陸町の笹かまぼこ、ブランド牛の登米産仙台牛のサイコロステーキ、福島産のももの漬物、東北のお米で作った日本酒の仕込み水など、フルマラソンに参加すれば20種類以上が提供される。参加者は「走る苦しみよりも、次のエイドステーションが楽しみなマラソン大会。完走というより、“完食”を目指しています」と笑顔だ。
今年まで、補給食の選定は一般社団法人 東北風土マラソン&フェスティバルのメンバーを中心に、実行委員数名でおこなわれていたが、来年開催に向け新たな試みを始める。
これまで東北における交流人口増や産業振興に寄与したことが評価され、復興庁「新しい東北」情報通信事業の事業者として当法人が選定された。『東北風土マラソン』のエイドステーションにて、過去3回合計10万食以上をランナーに提供してきた経験やノウハウを活かし、『ランメシ!東北風土(Tohoku FOOD)』として、東北のグルメを東北だけでなく、全国各地のマラソン大会、スポーツイベントにて提供する。食のプロやマラソンのプロによる第三者の厳しい目を加え、「栄養・機能性」「安全性」「美味しさ」の観点からランナーにとって適した補給食を審査する。『ランメシ!東北風土(Tohoku FOOD)』の公募は11月30日より開始する。
スポーツイベントを通じて、東北の生産者と全国の消費者を直接つなぎ、その魅力を全国に発信し、地方に戻すことで東北の活動人口増加を促進したい考えだ。当法人代表理事の竹川隆司(たけかわ・たかし)は「2011年の東日本大震災以降、東北と世界をつなげることを目標にマラソンとフェスティバルを融合したお祭りを開催してきました。来年は『ランメシ!東北風土(Tohoku FOOD)』を通じて東北の魅力を全国にPRし、東北にきていただくきっかけになれば」と意気込んでいる。
『ランメシ!東北風土(Tohoku FOOD)』 HP : http://tohokumarathon.com/runmeshi/
【ランメシ!東北風土(Tohoku FOOD)公募の概要について】
公募条件:
①東北6県で生産されたものであること
②一口サイズで提供できること(切るなど小分けにすることができること)
③一口サイズにした時に、最低1000人分提供できる量を常に確保できること
④補給食1000食分の販売コストは5万円以内が望ましい
公募受付:2016年11月30日(水)〜12月28日(水)
選考期間:2017年1月4日(水)〜1月19日(木)
結果発表:2017年1月30日(月)〜
応募方法:
応募書式に必要事項をご記入の上、写真素材などとともに一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバル 東北風土(Tohoku FOOD)係、までお送りください。
選考委員メンバー:
東北大学大学院医工学研究科健康維持増進以降学分野教授 永富良一氏
栄養管理士 鶴田真理子氏
株式会社ラントリップ代表取締役(元箱根駅伝ランナー)大森英一郎氏
一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバル 代表理事 竹川隆司
一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバル 田中直史
問い合わせ:
東北風土マラソン&フェスティバル2017実行委員会 広報 福井直子
E-mail:fukui@aile-branding.com TEL:080—4295—3666