環境省 復興ビジョン策定 「三陸復興国立公園」を核に新たな取り組み

グリーン復興プロジェクトの内容環境省は5月7日、東北地方太平洋沿岸部における復興に関する取り組みの方向性をまとめた「復興ビジョン」を発表した。

グリーン復興プロジェクトと銘打った具体的な取り組みの核となるのは、現在の陸中海岸国立公園などを含めた東北沿岸部の自然公園を再編成して創設する三陸復興国立公園。北は青森県八戸市の蕪島から南は宮城県女川町の牡鹿半島までの区域で、自然に加え地域の暮らしや文化にも光をあてる新たな取り組みで地域の魅力をアピールしていく。

国立公園周辺部の里山・里海、集落地においては、地域ごとをフィールドミュージアムとして位置づけ、環境フレンドリーな設計のもと各種施設を整備していく。

また自然環境や地域の暮らしを楽しむ旅としてのエコツーリズムの推進や、地域の人々や震災の痕跡などを結ぶ道としての長距離自然歩道「東北海岸トレイル」を整備する方針も盛り込まれ、東北への観光客誘致による復興への貢献も目指すものとなった。

三陸復興国立公園は来年度までに計画書が作成され国立公園として指定されるスケジュールで、エコツーリズムやトレイルの整備も同様の期間で行われる予定だ。

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