子どもたちの笑顔を守れる保育士に[みんなでがんばろう日本●]

被災地の子どもたちへの支援活動を継続的に行っている東日本大震災復興支援財団。給付型奨学金「まなべる基金」を活用して進学した、東北の高校生の声をご紹介します。

奥津晴香さん
宮城県立石巻好文館高等学校 2013年度卒業

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私は小学校3年生から陸上を続けており、高校でインターハイに出場して入賞するという夢を持っていました。ところが、東日本大震災により、自宅が全壊してしまい、練習道具も何もかも失ってしまいました。これから高校へ進学するというのに、部活動どころか日常生活も困難な状態に陥ってしまったのです。

親が背中を押してくれたこともあって、高校でも陸上を続けることにしました。顧問の先生方が先頭となってシューズなどの練習道具を入手してくれ、本当に嬉しく思いました。また、「まなべる基金」のことも教えてくださり、経済的に大変な時に私の進学で家族に負担をかけたくないと考えていた私は、応募することにしました。私を支えてくれた方に私ができることは、大会で少しでも上位の成績を残すことと思っていましたが、それには大会の遠征費等がかかってしまいます。そんな時、まなべる基金の奨学金を使わせていただきました。そのおかげで目標のインターハイに出場し、女子400mハードルで第2位に入賞することができました。私は普段から友達に「うるさい」とか、後輩にも「本当に先輩ですか?」と言われる位、明るく過ごせています。こんなに明るい高校生活を送ることができたのは支援してくださった皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

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震災を通じて、ボランティアなどする機会があり、触れ合う子どもたちの笑顔にこちらが支えてもらいました。これからの私の目標は、そんな子どもたちの笑顔を守れるような保育士になることです。進学先の大学では、子どもたちの心のSOSに気が付いてあげられるよう、心理学を学んでいきたいと思っています。

記事提供:東日本大震災復興支援財団「みんなでがんばろう日本●」まなべる基金