[おいしい復興]酒との相性は天下無敵。思わず口説きたくなるピーチ姫

ほどよい酸味と甘みはヨーグルトにも合いそうだ。自由な発想で楽しみたい。

ほどよい酸味と甘みはヨーグルトにも合いそうだ。自由な発想で楽しみたい。

「気立てが良い」、「チャーミング」、「私はあなたのとりこ」。これらは私が妻を口説いた際のセリフではない。桃がもつ花言葉である。

みずほフーズの「ほんのりピーチ」は、太陽をいっぱいに浴びた福島県産の美味しい桃を、無添加、無着色にこだわり、素材のもつ味を堪能できる昔ながらの方法で、一つひとつ丁寧に手作りされている漬物だ。大胆にカットされたボディはしそでピンクに染められ、その美しさに思わず手を伸ばしたくなる。口にするとポリポリとした歯ごたえが心地よく、同時に桃の甘酸っぱさが奥ゆかしく広がる。

初めて知ったときはデザートとして楽しむだけの一品かと思っていたが、実際に味わってみると日本酒にもよく合う。そのルックスと、誰にでも合わせられる気立ての良さに、もしこれが女性だったら間違いなく口説いているだろうと妄想してしまうのはやむを得ない。

古来より食品の保存法として伝えられ、その地域の風土や習慣が反映される漬物は、食文化の象徴とも言える。漬物といえば大根、キュウリ、野沢菜など、野菜を連想しがちだが、地元の名産品である桃を、一年中味わえるようにと漬物にする自由な発想と、ふるさとの味を大切にする気持ちからこの愛らしいピーチ姫が産まれたのだろう。

そういえば桃の花言葉には「天下無敵」というものもあるそうだ。私も妻の巨大な桃の下に敷かれないように気をつけたい。(K)

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