震災後の福島県でロケを行い話題となっている映画『トテチータ・チキティータ』が、3月10日に福島県で先行公開、4月から順次全国公開する。
「日常で続く困難に立ち向かうために必要なのは、涙ではなく活力であり、希望だ」というメッセージをこめたという作品は、震災後の福島を舞台とした、家族と故郷愛にあふれたファンタジードラマ。監督は古勝敦、出演は豊原功補、松原智恵子、寿理菜、葉山奨之ほか。
震災の影響で一時は製作があやぶまれたが、10月より撮影を敢行。エキストラや炊き出しにおいても地元の協力を得ながら、ロケ地も当初は伊達市を中心とした県北地域のみでの予定だったが、地元民の要望もあり白河市、会津若松市、いわき市、郡山市と福島全域に拡大した。
エキストラとして地元の人々が多く登場することもあり、福島県民の期待のつまった作品となった。制作側は「将来への不安は続く中でも、福島の人々は前を向いて生きていることを伝えたい」と話す。
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