震災から1年を目前に控え、皆さまのお手元に届く紙面をどうすべきか編集部でも様々な意見が出た。悲惨な映像や、感動的な経験談は、マスメディアに任せよう。未来に対して、どうすべきかをインタビュー形式で纏めることになった。
人選でまた意見が割れる。偉い人を並べれば良いのか?市井の人の意見を反映させるべきか?外部の方にも相談したが、そこでも意見は割れる。ひとつきっかけになったのは、「女性、若者、外国人」というキーワードをいただいた時だ。彼はいつでも人選を考えるときは、このバランスを考慮するという。ちなみに、「女性を呼ぶときは、自分が会いたい人から順番です」とのありがたい教えも授かった。
結果、7名の方にインタビューさせていただいた。最前線で復興に携わる方々である。貴重なお時間をいただき、紙面には収まらないほどのお話をお伺いした。皆さま聡明で見識も深い方々だ。お聞きした内容が、過不足無く紙面に落とし込めたか悩みながら校了した。
あの日からもうすぐ1年。この紙面を読む、多くの方の生活が変わったと思う。しかし、まだ1年。人生の中の、ほんの短い期間に過ぎない。まだまだ時間をかけて向き合っていきたい。(T)
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