復興のきら星vol.4 事業再建を果たし、子供たちのために新たな挑戦

今野 当さん(32)
民宿「とまり荘」経営者
東北人魂「岩手グラウンドプロジェクト大船渡チーム」プロジェクトリーダー

今野 当さん経営する民宿が津波で浸水。愛する大船渡の町も大きな打撃を受け、「震災直後は再建は考えられなかった。家族を連れて別の場所へ行こうとも考えた」という今野さん。しかし消防団の一員として復興支援活動をしながら徐々に気持ちを立て直し、昨年4月11日に宿の改修工事を開始、事業再建のスタートを切った。

2千万円の借金を背負っての業務再開は6月。震災の影響で資材が不足し修繕を重ねながらのスタートとなったが、復興関係者の需要もあり順調に宿泊客数は伸び、すぐに売上は震災前と同水準まで回復した。

借金の返済目処がたち始めた今年の3月に転機が訪れる。Jリーガーの小笠原満男選手をはじめとする高校サッカー部の同級生とともに、子供たちのためにグラウンドをつくるプロジェクトを立ち上げることになった。「満男に資金調達まわりを任せ、現場は俺らが」と、候補地の洗い出しや地権者との折衝、市・県や施工事業者との調整などを同級生の有志グループで進め、わずか1ヶ月で構想を計画レベルまで落とし込んだ。

自分もサッカーを通じ多くを学んだので、1日も早く実現させたいと語る今野さん。「課題は多くこれからが勝負。でもやるしかありません」と力強く語ってくれた。

【お問い合わせ】http://oshima-runfes.jp

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