女川カレープロジェクトこれから完成していくカレー
鎌倉に住む蓮見太郎さんらが、女川町での炊き出しでふるまったのがカレー。鎌倉でスパイス会社を営むインド人アナンさんが、胃腸に優しく、体の奥から温まるように特別にブレンドしてくれたものだった。炊き出しをやってみたものの、一回限りの支援にジレンマを抱く。「長く続けられる支援、普通の生活を営めるための雇用創出」を掲げ、現地の人たちと協力し、新たな名産品作りを始める。そして、炊き出し時と同じブレンドの『女川カレーBOOK』が誕生した。「このカレーは女川の特産物を取り込んでこれから完成していく。名産品として地元に根付いてほしい」と蓮見さん。
今後、中心となって引っ張っていく女川町の阿部美和さんは「地元の飲食店でこのカレーを取り扱ってもらい、それぞれの個性が発揮されたカレーを作ってほしい。将来的には町をあげた、女川カレーコンテスト等を開催し地域に愛される商品にしたい」と語る。4月に『きぼうのかね商店街』に販売所ができ、6月には製造作業所ができる。夢は大きく膨らんでいく。
■女川カレーBOOK 683円 女川町商工会/TEL:0225(53)3310
取材・文/谷口 悠佑子
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