北海道札幌市に避難した被災者の受け入れ支援を行う民間団体「ようこそあったかい道」は、3月に主催したイベント来場者に対して行ったアンケート(回答数162)の集計結果を、5月31日に発表した。
札幌での生活について、「慣れた」68%「周囲と仲良くしている」27%と、全体の約95パーセントが前向きな回答をし、今後の生活についても「このまま札幌に定住したい」と希望している人が58パーセントとなった。一方、生活の状況としては40%が「苦しい」54%が「問題は無いが将来に不安」となった。
震災以後北海道に避難してきた方の総数は4000名を超える。ようこそあったかい道の活動は被災者間のつながりや地域とのコミュニティーへの参加機会を感じてもらい、深刻化する孤独化問題に取り組もうとする試みから始まった。
今回のアンケートでは、コミュニティづくりにおける同団体の活動の成果と同時に、避難者の抱える課題も浮き彫りとなった。積極的な支援者のみならず、地域や社会全体として避難者を支える意識や取り組みがこれからも求められている。
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