岩手県 復旧・復興ロードマップ発表 -2015年度までに復興公営住宅5300戸-

岩手県は11日、県民生活に身近な社会資本主要5分野について、復旧・復興ロードマップを発表した。今回発表されたのは、主要な事業箇所名称および県内位置図、そして整備目標および年度別整備スケジュールなどを記載した総括工程表。県は、7月下旬にも市町村ごとの詳細を記載した市町村別工程表を発表する予定だ。

岩手県 復旧・復興ロードマップ発表

発表された復旧・復興ロードマップでは、県民生活に身近な社会資本として、海岸・復興まちづくり・復興道路・復興公営住宅・漁港の5分野が取り上げられ、それぞれについて主要な事業箇所及び年度別整備スケジュールが示された。

海岸整備については、一般海岸、農地海岸、漁港海岸などについて、水門や防潮堤の整備を2015年までに終了させる計画。まちづくりについては、県内11市町村における主要33事業の整備スケジュールが示された。

また、復興公営団地について、釜石市に1049戸、陸前高田市に1000戸など、県全体で約5300戸が2015年度までに整備される予定だ。

今回の復旧・復興ロードマップは、実現性の見えやすいかたちでわかりやすく図表化された点が特徴的だ。復興公営住宅の工程表では、入居予定年度をはじめ直接建設や買い取り等の整備手法、および木造やRC造等の想定する構造まで記載された。漁港整備スケジュールにも防波堤や岸壁の高さ等が具体的に示されている。

達増(たっそ)拓也岩手県知事は記者会見で「ロードマップを被災者の方々の今後の生活設計、再建等に役立ててほしい」と発言。これまで県民に見えづらかった復興計画とその進捗を可視化し、わかりやすいかたちで定期的に提供する。それにより、県民が希望を持って自身の復旧・復興に進んでいくことができる。達増県知事はロードマップ発表の意義を、このように強調した。

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