宮城県は、7月11日より復興情報のメールマガジンによる配信を開始した。今年6月より発行を開始している、被災者支援情報や復興関連情報をまとめた『みやぎ復興プレス』の内容を元にテキスト形式で配信するもので、まぐまぐ社のサービスを利用する。
メールマガジンの狙いの1つは、県外避難者への情報提供。『みやぎ復興プレス』は行政施設や東北6県内の郵便局90局に設置するほか県庁HPで閲覧ができたが、東北外への避難者も含めて情報発信を強化する。
「各市町が復興業務に多忙を極める中、一番手薄になっているのが県外避難者への支援。県としてしっかりフォローしていきたい」宮城県震災復興推進課の担当者は語る。避難者自らが自主的に避難先を登録する総務省の「全国避難者情報システム」によると、6月時点で宮城県から同県外への避難者数は約9000人に上る。復興事業や住環境整備の進捗を伝えることで、避難者の県内への帰還を促す狙いだ。
県はメールマガジン配信と並行して、避難先となる各都道府県を通じた配布も調整しており、今後も積極的な情報発信を続ける。
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