復興プロダクトvol.6 東北コットン デニム

東北コットンプロジェクト 農家と繊維業界が手を取り合う

東北コットンプロジェクト 東北コットン デニム津波の被害で、広大な土地に稲が育たなくなっていた。耐塩性の高い綿であれば塩分濃度が高くなった水田でも栽培できるのではと、アパレル会社などが集まり東北コットンプロジェクトが生まれた。農家が綿を育て、アパレル会社が製品にし、販売する。繊維業界が継続できるような支援を描いた。賛同した協賛会社は60社。綿生産、紡績、商品企画、クリエイティブなど、それぞれの得意分野で関わることになった。

しかし、「米と同等に儲かるのか?」とためらう農家の説得、個々のポリシーを持つ企業の調整など、問題も出てきた。農家とは一軒一軒話をし、「先祖代々の土地を放ってはおけない」と参加者が集まった。企業とは話し合いを重ね、「復興が最優先」という共通認識を持てた。

畑を耕し、草取りをし、販売計画を立て収穫を待ったが、台風15号などの影響で収穫は段ボール2箱のみ。1商品に最大5%しか東北コットンを使えなかった。「まだまだ試験段階。工夫と精査をし、農家の収益につなげていきたい」とプロジェクトの江良さん。来年は作付け面積を7倍にして臨む。

■東北コットン デニムSLIM TAPEREDレディース14,700円(税込)※他にストールなども有 東北コットンプロジェクト/http://www.tohokucotton.com/

取材・文/谷口 悠佑子

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