12号。今年の1月より月2回発行した本紙、気づけば半年が経った。1面の12の数字が感慨深い。
始めた時はほんの数人。コンセプトを決め、NPO法人を申請し、試行錯誤しながらデザイン・題字・ウェブと、多くの方のお力添えで何とか1号が形になった。それから今日まで、取材や執筆、記者の開拓や資金集め、悩む間も無くがむしゃらに進んできた。お世話になり支えていただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げたい。
取材中に多くの支援団体の方が共通で「状況に合わせ変化していくこと」の重要性を語られた。東北復興新聞もまた、今新たな一歩を踏み出している。一つがオピニオンサイト「TOMORROW」。東北復興を越えて現在の日本全体が抱える課題に光を灯すような深い洞察の数々に、反響をいただいている。もう一つが、岩手県のある仮設住宅支援事業から受託した、住民向け新聞の制作サポートだ。皆で積み上げてきたノウハウが今、東北の現場に引き継がれていくことに感動、感謝せずにおれない。
新聞を作り始めて、知ったこと。三陸のわかめの美味しさ、冬の朝の寒さ、山々の美しさ、人々の温かさ。東北が好きだ!と、心から思う。毎日現場で汗を流す皆様に、今再びの最敬礼をさせていただき、心新たに前を向いて行きたい。(編集長)
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