復興のきら星vol.7 肉屋がコロッケを揚げるような感覚で、街づくりに参加してもらえるようになれば

小泉 瑛一さん
一般社団法人 ISHINOMAKI2.0

一般社団法人 ISHINOMAKI2.0 小泉 瑛一さん震災1ヶ月後、勤務先の設計事務所の代表と一緒に、石巻を訪問。泥かきなどを手伝っているうちに、松村豪太さん(現・Ishinomaki2.0代表)をはじめとする、様々な専門性を持つ、石巻再生への思いを共有する人々との縁ができた。

がれき、突っ込んだままの漁船、自衛隊風呂、雑魚寝するボランティアたち。ぐちゃぐちゃだったけれど、飲み会をやると盛り上がったり、店先で演奏する人がいたり。このエネルギーやつながりをもとに、保守的で閉鎖的だった石巻をクリエイティブな街へと新しく創り変えていこう、とIshinomaki 2.0が生まれた。石巻に住み込んでいた小泉さんは、自然とその中心メンバーとなった。

人が減りお金がまわらずさらに人が減る。結果、街が徐々に衰退していく。「チャレンジしていることは、日本の問題そのもの」と小泉さん。自分たちができることをやってみせると、お金と人がついてきて、街を変える原動力になる。「石巻工房」「復興BAR」「復興民泊」「石巻経済新聞」。そうして数々のプロジェクトや場が生まれた。

「街の人たちと日常でのかかわりが増えてきている」と笑う小泉さん。最近は、商店街の人たちが、コーヒーを飲みに来て、建物の有効利用についての相談を持ちかけてくる。少しずつ、でも着実に、人々を巻き込んで新しい石巻が創られている。

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