地元密着コンテンツで集客効果
福島交通観光は、1月25日および2月1日からの2回、東京駅発着1泊2日の「ふくしま復興かけはしツアー」を開催する。「地元商店から見たふくしまin相双」と題されたこのツアーでは、福島県相馬市および南相馬市の事業者との交流を行う。訪問先は相馬市の水産加工事業者、南相馬市の小高地区や商店街などで、福島県のモニターツアーにも指定されている。
福島観光交通では、過去に県外の顧客を対象とした復興ツアーを開催してきたが、厳しい集客が続いていたと言う。「訪問先となる被災地との関係構築も容易ではなく、観光事業者単独で行うことの限界も感じていた」と福島交通観光の支倉文江さんは話す。こうした中、今回は震災直後から相馬市、南相馬市等で復興支援活動を続けて来た一般社団法人Bridge for Fukushimaとの協業によりツアーを開発した。同法人が受け入れ元となる事業者との調整を行いより深い内容を実現すると共に、関係者のソーシャルネットワーク上などの周知効果もあり、集客も好調だと言う。
「現地や現地活動団体と県外の人たちがつながり、継続的に人が訪れるのが理想。ツアーはまずそのきっかけになればと思います」と支倉さん。福島交通観光では今後も継続して同様のツアーを行うよう検討している。
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