新たな農業者ネットワークでビジネスを創出

東北・東京2拠点で農業の次世代教育

 キリンビールは農業の担い手・リーダー育成を行う「東北復興・農業トレーニングセンタープロジェクト」を開始する。

 「農業経営者リーダーズネットワークin東北」と「復興プロデューサーカリキュラムin東京」の2つを開設。東北では新たな農業ビジネスを創出するリーダー育成を目指し、30名を募集。東京では東京の市民大学「丸の内朝大学」と連携して、地域復興や農業に興味の高い層へ向け40人を募集する。今年4月から行われる各1年間のカリキュラムを通じ、新商品や地域ブランド、農業ツーリズムなどの新規プロジェクトを生み出す。

 プロジェクトの大きな目的は、ネットワークの構築だ。両拠点をつなぐ受講者間のネットワークに留まらず、ソーシャルネットワークも活用し、全国の農業者と、行政や関連産業など関係者を結びつける。「今までの農業者の目線だけではできなかった新しいものを生み出したい」とキリンCSV推進部の古賀朗氏は話す。県や市、JAなどとも連携し、ネットワークを広げて行きたい考えだ。

 キリンは復興支援の第2ステージとして、農業分野に対するソフト支援を昨年末に発表。本プロジェクトの他に地域ブランド再生や6次産業化推進の支援も含まれる。ここから生まれた新規ビジネスへの直接支援も可能な体制であり、多方面から農業復興を支える。

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