開湯600年の歴史あるエンターテイメント！？

　復興に携わる方ならお馴染みの岩手県は花巻市。わんこ蕎麦の聖地、花巻市。味わい深くもどこかやさしさのある花巻納豆の 故郷、花巻市。被災した沿岸部へ向かう人達の中継地として、多くの人を送り出してきたこの街は、東北きっての温泉地でもある。

　花巻駅から車で約30分。西へ向かったところに鉛温泉はある。開湯はなんと600年前ともいわれ、古くから湯治場として賑わってきた。ここの「白猿の湯」が圧巻だ。天然の岩をくり抜いて掘られたお風呂の深さは約1・2m。立ったまま入浴する大変に珍しい温泉だ。しかも、足元から滾々と温泉が湧き出てくる自噴温泉。温泉が湧き出る、まさにその真上に、立って入浴するわけである。もはや温泉というより、体験型エンターテイメントである。

　この鉛温泉藤三旅館は、「白猿の湯」以外にも、流れる川のすぐ傍に造られた「桂の湯」など全部で5つの湯が楽しめる。また、日帰りはもちろん、自炊しながら長期滞在することも、二間続きのお部屋でお料理を堪能しながらのんびり過ごすこともできる。さらに80畳の大広間も備え、宴会に興じることも可能と、あらゆるニーズに対応する。

　花巻駅からたったの30分。これは行くしかない。

（問）0198-25-2311