三陸いりや水産 三陸ブイヤベーススープ
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南フランスの地中海に面したプロバンス地方マルセイユ。風景を想像すると「世界の車窓から」のあのメロディが聞こえてきそうな地で、漁師たちが採れたての種々の魚を一つの鍋にほうり込んで煮ていたのが始まりとされるのが、ブイヤベーススープだ。
今回「三陸」という地と「ブイヤベース」という組み合わせの意外性に興味をそそられ、「三陸ブイヤベーススープ」を取りよせた。震災を機に三陸いりや水産を創業したのは、フランスでソムリエ経験もある元会社員の方だ。津波の被害を受けた奥様の実家がある岩手県釜石市で、知り合いの漁師に、売れ残る小魚類の活用について相談された時、地中海漁師と三陸漁師の共通性に着目。地元で採れる魚をふんだんに使った三陸発・無添加のブイヤベーススープが誕生した。
袋のまま沸騰した熱湯に入れウキウキ待つこと5分。温めたスープを器に盛り、アイオリソースを加えたら、さあ出来上がり。旨みが凝縮されたスープにパンを浸しシンプルに味わう。ヘルシーで天然カルシウムたっぷりの三陸漁師汁は、老若男女問わず愛されるだろう。
お好みの魚介を加え、ご飯と共演させリゾット風にするのもよし、ラーメンとのコラボで海鮮つけ麺風にするもよし。料理人の想像力次第でスープの潜在能力は更に高まる。「さりげなく料理ができる男」を目指している私としては妄想力をかき立てられワクワク。一手間かけたアレンジを楽しみつつ、東北のルネッサンスを応援したい。(K)
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