山奥に迷いこんで大正時代にタイムスリップ

谷ぞえにある野趣あふれる「谷間の露天風呂」(硫黄泉)
大正8年創業のこちらの旅館は、座敷童子が柱の陰から今にも飛び出してきそうなほど、廊下から客室に至るまで創業当時からの雰囲気を守り続けている。長命階段と呼ばれる長く急な階段を下ると、谷間の露天風呂と名づけられた小さな露天風呂があり、温泉という自然の恵みとともに、人目をはばかることなく森林浴を堪能することが可能だ。足元に不安がある方でも大丈夫。源泉が3本あるこちらの旅館では、他にも湯質の違う温泉を内湯で楽しむことができる。
湯浴みの後の食事はすべて部屋出しで、地元の川魚や山菜とともに、雉鍋などを楽しめる。背伸びをせずに地元のよい食材を一番美味しいタイミングでいただく。地産地消とはまさに最高の贅沢だと思える瞬間である。
一度訪れると、旅館に足を一歩踏み入れた瞬間のタイムスリップに近い感覚が忘れられなくなる不動湯温泉。タイムマシーンの登場を待たずに時空を超えた旅を体験してみたい方は、次の旅先に加えてみてはいかがだろうか。(ゆ)
お問い合わせ:024-595-2002
【8月31日更新】
8月29日夜、「不動湯温泉」にて火災が発生し旅館が全焼、1名の方が遺体で発見されました。
先日取材をさせていただいたばかりなので、本当に驚いております。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。