おいしい復興 カニを食べて会話が弾む華麗なるフレンチカレー

株式会社カネダイ「かに物語」のフレンチカレー
http://www.kanimonogatari.jp/

カニの身が全体の4割という贅沢な「クラブケーキ」をカレーに浸して食べるのもオススメ。

カニの身が全体の4割という贅沢な「クラブケーキ」をカレーに浸して食べるのもオススメ。

 火傷しないようにレトルトパックの端っこを指で摘み、沸騰したお湯の中から取り出す。アツアツのご飯の上で一気に封を切った瞬間、ふわっと上品な香りが漂った。

 かに物語の「フレンチカレー」は香り豊かな野菜を煮込んだトマトベースのスープと、エキゾチックなスパイス、果物のペースト、ワインなどを贅沢に使ったカレールーが奏でるハーモニーが絶妙。勿論りんごとハチミツも恋をしている。主役はDeep Sea Red Crab(オオエンコウガニ)で、白ワイン炒めされた肉厚な爪が2本並ぶ姿はまさに華麗。思わず「トレビアーン」と口にしてしまうから要注意だ。

 宮城県の気仙沼を本拠地とする㈱カネダイが震災後に新規事業として始めた「かに物語」では、他にもビスク、かに炒飯の素、パスタソースなどが販売されている。その希少性と美味しさから「幻のカニ」と言われるオオエンコウガニは、アフリカのナミビア共和国の沖合に船を出し、深海500~800mで漁獲。生産、加工、販売までを自社で手がけている。オリジナルのウェブサイトも、季節に合わせたトピックスやレシピを紹介していて親しみやすい。「食べる時に無口になる」と言われるカニだが、食べやすく剥かれアレンジされたカニ料理の数々に、みんなの会話も弾むことだろう。

 成長をするために脱皮を繰り返すことから、「再生」を表す縁起物とされるカニ。オオエンコウガニを食べながら、東北の再生を応援してみては如何だろうか。(K)

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