釜石市は22日、市内で働く看護師の募集を目的としたセミナーを東京都内で開催。釜石市の復興の現状や、市の医療現場や勤務先の病院の情報などを説明した。これは人手不足に悩む病院の課題解決へ向けて、市が外部の専門家と連携しながら広報協力を行うもの。震災前より役場内に窓口を設置し医療における地域内連携を進めており、また復興においても積極的に外部団体との連携を行っていた同市ならではの取り組みと言える。
特徴は、1度のセミナーに終わらせることなく、継続的に人材募集が効率化されるための仕組みをつくっていること。現場をイメージできる情報を掲載した専門のウェブページを設置するとともに、SNSのファンページも立ち上げ、釜石の魅力や関係者インタビューなど日々の情報発信を続けている。また仮設住宅空き室の無償貸し出しや車のリース(検討中)などの手当も行政側で用意した。
地域内外の官民が連携して取り組み。人手不足に悩む他の市町村でも参考にできるものにしたいと釜石市担当者は抱負を語った。
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