【助成金】平成25年度 東日本大震災被災文化財復旧支援事業-被災3県の無形文化財への追加助成決定

公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団(所在地:東京都台東区上野、理事長:宮田亮平、以下「FCHAR」)は、このたび東日本大震災被災文化財復旧支援事業(Save Our Culture、略称SOC)を通じた被災地の無形文化財への追加助成を決定しましたので発表いたします。

助成内容
・助成対象:無形文化財(主としてお祭りを対象とし、原則として、これを継承するのに必要な衣装、道具類等有形のものの修理、復旧等)
・助成件数:無形文化財14件(岩手県9件、宮城県4件、福島県1件)
・助成金:16,030,000円

震災から2年半以上が経過し、緊急支援から復興への過程で、被災者の心の拠り所を取戻し、復興へのエネルギー源となる伝統行事(無形文化財)等の復活が渇望されています。津波被害によりこうした行事を維持、実演するために必要な獅子頭や太鼓、笛、衣装などの道具類の多くが流出してしまった状況の中、今回のような支援は、無形文化財の復旧を促進するものです。

FCHARでは、平成24年度と平成25年度に無形文化財の復旧にかかわる事業を助成し、今回の追加支援を含め、これまでに合計38件、3,334.5万円の助成を実施または決定しました。これらの助成は、個人、団体、企業など多くの方々からの温かいご支援により実現しました。

なお、12月20日(金)には、「文化遺産とまち、ひと、復興」の東京大会(主催:文化庁および一般社団法人気仙沼風待ち復興検討会)が開催されます。SOCでは気仙沼の被災文化財建造物復旧のために助成を行っています。このイベントでは、全国で文化遺産の復旧支援を行う団体が結集し、文化遺産への国民的な支援をよびかけます。当日は、文化遺産の復旧と復興の様子をまとめたパネル展示のほか、女川獅子振りや南部藩壽松院年行司支配太神楽のパフォーマンスも予定されていますので、併せてご案内します。

注1)     東日本大震災文化財復旧支援事業
東日本大震災で被災した文化財の復旧支援活動の一環として、ワールド・モニュメント財団と連携し、被災地域主導による文化財復旧活動を行う事業。現在、広く国内外に支援を訴えるキャンペーンを実施。http://save-our-culture.jp/
注2)     ワールド・モニュメント財団(World Monuments Fund:以下「WMF」)
WMFとは、国や文化の枠を超えて歴史的建造物などの文化遺産の保護を行うため、1965年にニューヨーク(米国)に設立された非営利民間組織。www.wmf.org/
注3)     南部藩壽松院年行司支配太神楽(なんぶはんじゅしょういんねんぎょうじしはいだいかぐら)
南部藩お抱え七軒町太神楽を発祥の師として元禄12(1699年)より今日まで伝承されている伝統と格式のある太神楽。平成25年に岩手県無形文化財に指定。震災により太神楽の用具類がほとんど失われた。

上記内容は以下でご覧いただけます。
http://save-our-culture.jp/doc/event_tokyo_131206.pdf

お問い合わせ先
(東日本大震災被災文化財復旧支援事業について)
公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団
専務理事 小宮 浩
事務局長 湯浅 芳雄
電話:03-5685-2311
www.bunkazai.or.jp/

(東京大会について)
気仙沼風待ち復興検討会事務局
気仙沼市教育委員会生涯学習課
担当:幡野
電話:0226-22-6600(124)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です