資金集めの新しい手法 寄付プラットフォームサイト

 活動資金の確保は、NPOに共通する課題。寄付は大きな財源だが、自力で広く寄付を募ることは難しい。そんな悩みを解消する新しい手法として、インターネット上の寄付プラットフォームの活用が挙げられる。

 「ファンドレイジングサイト」「クラウドファンディング」などとも呼ばれるこれらのサービスに団体やプロジェクトを登録しておくと、サイトを訪れた人から寄付を募ることができる。寄付金を受け取る際には手数料がかかるが、登録は無料。メルマガや団体ホームページで告知をすれば、見た人がサイトを訪れクレジットカードで支払いをする、という寄付行為をウェブ上で完結することが可能だ。

 「Just Giving」では、寄付者が支援先を指定するのではなく、支援先を支持する「チャレンジャー」を応援す
る形で寄付を行う。チャレンジャーはサイト上で「マラソンを完走する」「今年中に3キロ痩せる」などの目標を宣
言。それに対し閲覧者が応援を表明すると寄付が成立するため、多くのチャレンジャーを集めることがポイントとなる。

 「READYFOR?」では、団体や個人が取り組みたいプロジェクトを登録し、募集期間内に目標金額が集まった場合のみ、プロジェクト実行のための資金を得ることができる。

 いずれのサービスでも、多くの人の共感を呼び寄付を集めるためには、団体の目指す社会のあり方やプロジェ
クトの意義をわかりやすく伝えることが必要だ。寄付プラットフォームを活用し、気持ちの面でも資金面でも、
多くの人を巻き込んで活動を推進しよう。

日本国内の主な寄付プラットフォームサービス
サービス名 特徴・URL
JustGiving Japan
(団体)
チャレンジャーを応援しながら寄付を行う
http://justgiving.jp/
READYFOR?
(プロジェクト)
団体でも個人でもプロジェクトを登録可能
https://readyfor.jp/
microbank
(プロジェクト)
プロジェクト資金は目標金額に届かなくても提供される
http://www.micro-bank.jp/
ORIZURU
(団体・プロジェクト)
東日本大震災の復興支援に特化
http://orizuru.hiking.to/
givee
(プロジェクト)
被災地の経済/文化を活性化を目的としている
http://www.givee.jp/
ハートスタイル
(プロジェクト)
オークションの売上げが寄付になる
http://heart-style.jp/

( )内は支援先の登録単位

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