一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA)は、東北発のソーシャルビジネスを題材として新たなビジネスを生み出すための研修プログラム「新興事業@東北!」を行うと発表した。
2012年に設立されたJEBDAは、これまでに東北沿岸の事業者と大手企業の共同事業を生み出す産業面の復興支援を行ってきた。「東北事業者と外をつなぐために視察旅行や交流会も数多く実施してきたが、それだけではなかなか具体的な事業やプロジェクトに結びつかない」(JEBDA理事の斉藤学さん)との課題意識から、東北における事業創出に必要なスキルを学ぶ研修を設計した。
プログラムは東京で行う基礎研修と、宮城県で行う実践研修「ラーニングジャーニー」の2つで構成。基礎研修は各会東北のソーシャルビジネスを元にしたケーススタディで構成され、事前課題をベースとした議論中心のセッションとなる。5月23-25日に行うラーニングジャーニーでは、宮城県の社会起業家3名をたずね、各地でワークショップを重ねる。
企業に勤めながら通えるよう隔週平日夜に開催され、斉藤理事は「自社の中で事業創出を行う「社内社会起業家(ソーシャルイントラプレナー)」を創出したい」と期待を込める。申込は5月2日。詳細は以下の通り。
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■研修概要
・期間:5/14~7/23(3か月、平日夜隔週水曜日)
・実施主体:JEBDA(新興事業創出機構)
・実施協力:スカイライト・ソーシャルイノベーション・ラボ(SSIL)
・協賛:社会起業大学、MAKOTO
・定員:10名
■受講料:150,000円
※各種割引制度があります。お問い合わせください。
※東北被災地訪問の交通費・宿泊費は含まれません。
■カリキュラム概要
・オリエンテーション(5/14:東京)
・ラーニングジャーニー(東北被災地訪問:5/23-25、2泊3日)
・セッション①「Social Issueを設定する」(5/28:東京)
・セッション②「ビジネスの種を見つけ出す」(6/11:東京)
・セッション③「ビジネスアイデアを練る」(6/25:東京)
・セッション④「事業として組み立てる」(7/9:東京)
・セッション⑤「受講者成果発表/研修」(7/23:東京)
※カリキュラムの日程・内容は変更される可能性があります。
■研修の特徴
1)企業社員が参加しやすい
・「試す」「知る」「実践する」のステップで手を動かしながらテーマ別に学習できます。セッションは隔週・平日夜間に東京で実施。業務を休むことなく受講が可能です。
2)体系的なカリキュラム
・新規事業立ち上げ実績が豊富なスカイライトコンサルティング社のソーシャルイノベーション・ラボが実施に全面協力。体系的で連続性のあるカリキュラムが受講可能です。
3)疑似プロジェクト体験
・PBL(Project-Based Learning 課題解決型学習)手法を採用し、研修全体を一つのプロジェクトとみなした実践的なグループ学習が体験できます。
4)研修サポートが充実
・東北被災地で活躍する事業家との交流・人脈形成機会の提供、研修後の実践活動を行う受け皿事業・プロジェクトのご紹介を随時させて頂きます。
■研修講師
1)研修ファシリテータ
鷹野 秀征 (ソーシャルビジネス、戦略的CSR)
JEBDA代表。復興庁上席政策調査官(非常勤)。アクセンチュア勤務後、2001年よりNPO支援・CSR支援・社会起業家支援を実施。ベンチャー企業役員を経て、震災後、企業CSR・東北の社会起業家とネットワークを構築し、JEBDAを設立。ソーシャルウィンドウ(株)代表取締役。財団法人パブリックリソース財団理事、SVP東京パートナー。
斉藤 学 (事業計画、プロジェクトマネジメント、官公庁)
JEBDA理事。スカイライトコンサルティング株式会社 ソーシャルイノベーション・ラボ リーダー。
官公庁、大手民間企業を中心に社会変革に繋がるITプロジェクトに従事。
PMI日本支部教育委員会委員長、北海道大学非常勤講師、早稲田大学非常勤講師、PMP
2)ゲスト講師(予定)
柴田 亮 (岩手大学三陸復興推進機構、JEBDAフェロー)
みちのくホールディングス傘下の岩手県北バス/福島交通等の旅行事業支援などに従事。震災後、岩手県を中心に現地のNPOや企業の事業支援や首都圏企業の現地活動のアレンジに従事。 復興庁岩手復興局にて非常勤政務調査官を務める。現在、地域資源を活かしたものづくりによる産業振興支援に従事。
名川 知志 (野菜プラネット協会、JEBDAフェロー)
東北復興や海外輸出を目的とする次世代農業Smart Agri、ドーム型の完全無農薬・野菜工場ベンチャー企業グランパ顧問。
2014年3月「野菜を通じて地球全体の食と農を考える」との理念のもとソーシャル・ビジネスを推進する一般社団法人野菜プラネット協会を設立。
竹井 智宏 (一般社団法人MAKOTO)
震災後、被災地復興ファンドおよびICT復興支援国際会議のプロジェクトを立上げに尽力。2011年7月末に一般社団法人MAKOTOを設立。米カウフマン財団によるカウフマン・フェローにも選出され、シリコンバレーと被災地を繋いでいる。
■お問い合わせ・申込み
申込締切:5/2(金)18:00までに
JEBDA/SSIL斉藤(msaito@skylight.co.jp)またはinfo@jebda.comにご連絡ください。