女川に続く2校目、大槌で開校式
特定非営利活動法人・NPOカタリバ(東京都杉並区)が、岩手県内で初となる学習支援のための放課後学校「コラボ・スクール」を開校した。震災による津波で自宅や塾を失った子供たちに落ち着いて学べる場を。という狙いで昨年11月から授業をスタート、1月23日に開校式を行った。
名前は「大槌臨学舎(おおつちりんがくしゃ)」。当面は受験を間近に控えた中学3年生を対象にするが、今後準備が整い次第対象を小学生、中学1・2年生、高校生にも拡大したいとしている。
NPOカタリバは昨年7月から宮城県女川町でコラボ・スクール「女川向学館(おながわこうがくかん)」を運営、今回の大槌臨学舎は2校目となる。
町の教育長がつけてくれた学校名の「臨」の字には「学びに向き合う」「今の自分に向き合う」「震災に向き合う」強い子に育つようにと想いが込められている。
被災した地元の塾講師を雇用するほか、町の教育委員会や学校、地元の人々とNPO、ボランティアが協働(コラボ)する運営の形に注目が寄せられている。
【特集記事】
地域密着型の放課後学校「コラボ・スクール」とは【前編】
地域密着型の放課後学校「コラボ・スクール」とは【後編】