【Leaders Interview】(社)ワカツク渡辺代表理事

インタビュー先:渡辺一馬さん
一般社団法人ワカツク代表理事、せんだい・みやぎNPOセンター理事

Q・今までの活動内容は?

元々インターンやキャリア教育のサービスを提供する会社を経営していた。震災直後から支援物資やボランティアの受け入れ等、外部と現地のコーディネートを行い、その延長で7月にワカツクを立ち上げた。ボランティア派遣を始めとした、若者が支援活動に関わるための施策を行っている。

Q・復興の課題をどう見る?

長い復興の道のりを支える人材の育成が重要課題だろう。求められるのは、当事者意識と主体的に取り組む姿勢を持った、特に若い世代の関与だ。例えば行政や政府の文句を言うだけでなく、自分でなんとかしよう、どうコラボレーションできるかと前向きに取り組む若者たちを育てて行く必要がある。

また、震災後約1年が経過する中で、長期的に活動を続けるための資金や人材確保の課題も顕在化してきている。世の中の関心も薄れて行く中、各団体の情報発信力がより問われている。

Q・解決へ向けた具体策は?

東北復興につながる新たなプロジェクトを毎年1000個生み出す「東北1000プロジェクト」を2月中旬に立ち上げる。漁業支援でも教育支援でも、ジャンルや規模を問わず様々な団体の復興支援活動を紹介するWEBポータルサイトで各団体の活動情報を発信し、復興に関わりたいと考える若者と現場をつなげていく。

この施策は3年ほど続けていきたい。それぞれのプロジェクトにメインで5名、そこに関連する人を含め20名から30名が関わることになるとすると、3年で10万近い若者たちに挑戦の場を与えられる。被災3県の600万人弱の人口からすると大きな数字となる。

多くの社会問題に直面している現在の東北には大きな可能性がある。フェーズも変わり、関わりやすいプロジェクトが少ないように見えているが、実は数多く存在している。情報を分かりやすく伝えることで、より多くの若者が一歩踏み出せる現場を、被災地の中でつくっていきたい。それが次の復興の担い手となる若者たちの育成につながると考えている。

 

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